お飾りのマナー

 皆さまこんにちは。
村山愛でございます。
本日もありがとうございます😊

 今年も残すところ、数日となりました…
 
 私としましては、あっと言う間の1年であり、また、講師として、沢山のことを学ぶことのできた、充実した、感謝の1年でありました。

 皆様はどんな1年でいらっしゃいましたか⁇

  年の暮れ、大掃除をされている方も多い事と存じます。
 1年の汚れ、不要な物を感謝と共に片付け、新年に向けて準備をする。
 毎年の事でありながら、この大掃除をすると気持ちがスッキリとし、新たな年への活力が湧いてくるような気がいたします❗️

 そもそも、お正月とは、新年にあたり、その年の歳神様をお迎えし、祀る行事とされていました。
 大掃除は、その歳神様をお迎えする為に家を綺麗にすると言った事から、始まったそうです。

 歳神様とは?

→いろいろな諸説がございますが、日本は古来から農耕を行っていた事から、一年の始めにその年の豊作を願うため、歳神様を「穀物神」として祀ってきました。
 特に日本では、昔から大切にされていたそうです。

 お正月と言えば、『門松』『しめ飾り』『鏡餅』と、さまざまな飾りがありますが、本日はそれぞれのマナーについて書いていこうと思います。

門松

→文字通り家の門に一対で飾られます。
向かって左側を「雄松」、右側を「雌松」と言います。
 歳神様の依代として飾られ、天(または山)からお越しになる歳神様の目印として考えられていたため、昔は木を採ってくる時期や作法などに詳しい決まりがありました。
本格的な「門松」は、三本の竹に松と梅をあしらい、根元をむしろで巻いて荒縄で縛ったものを飾ります。

しめ飾り

→玄関の正面、マンションやアパートなどでは戸口に下げます。

しめ縄※1(稲のわらで編んだ縄。豊作祈願を意味しています。)にうらじろ※2(ウラジロ科のシダ。)などの縁起物をあしらったもので、神聖なる場所であるということを示すため、飾られます。

また、しめ縄を小さくした「輪飾り」は家の中の水周り(お風呂やトイレなど)や火を扱うキッチンなど、神様がいるとされている場所に掛けます。
 
しめ飾りや、輪飾りを飾ることにより、古い年の不浄を断ち、家を祓い清めるという意味があります。

※1しめ縄には、神様にふさわしい神聖な場所であることを示す「結界」のような意味あいもあります。「神様が占める場所」を作るので、「しめ縄(占め縄)」とも言われます。
※2うらじろ(裏白)はその名の通り裏が白く、「後ろ暗いところがない」という清浄な心を意味しています。

鏡餅

→歳神様へのお供え物で、大小2つの丸餅にゆずり葉※3、うらじろ、だいだい※4、をあしらったものが一般的です。
伊勢海老や干し柿、扇の飾り物、水引などを使用することもあります。
※3ゆずり葉は家(家系)が長く続くことを意味しています。
※4だいだいは「家が代々栄える」ようにという意味があります。

 鏡餅は、一般的には床の間に飾り、三方に奉書紙または、半紙を敷いて飾ります。

 床の間がない場合は、玄関から離れた奥まった場所や居間に飾り、飾り棚や小さなテーブルなどを利用し、お正月らしくあらたまった雰囲気が出るように工夫すると良いでしょう。

飾る時期は?

本来は12月13日から28日、30日の、いずれかに飾ります。

しかし、13日ではまだ、埃が積もってしまったりと、早すぎるということもあり、また、 現在では、時代と共に玄関や室内に、クリスマスリースや飾りをつけられている家庭も多い為、26日頃の大掃除を終えた頃から飾ることが多いですね。
 

 29日は二重苦に通じ、31日は一夜飾り(葬儀の飾りと同じ)となる為、縁起が良くないとされています。


28日は8=末広がりの8、30日はキリが良いとして、最近では28日、30日に飾ることが好まれています。


片付ける時期は?

「門松」と「しめ飾り」を片付ける時期は、一般的に「松の内」※5が過ぎた

1月7日に行うとされています。

※5 松の内とは、「門松を飾ってある期間」のことです。歳神様がいらっしゃる期間とも言われています。   もともとは元日から小正月(こしょうがつ)である1月15日までの期間を指していましたが、近年では「七草がゆ」を食べる1月7日までを指すことが一般的となっています。《地方によって期間が異なり、関西地方では1月15日までを「松の内」とすることが多いとされています。》


「鏡餅」は1月11日の鏡開きの日に、歳神様からのお下がりとして、おしるこなどにして食べるのが一般的です。

 いかがでしたでしょうか?

前回、上田さんが年賀状のマナーについて書かれていらっしゃいました。

 年に一度の伝統的なお行事、意外に分かっているようで不安な部分、沢山ありますよね…🤭

  新年に神様をお迎えする為の準備、そして、来てくださった神様が分かりやすいように目印を飾って導いて差し上げる。

 日本ならではの考え方を改めて認識し、今年はしっかりとした年末年始のマナーで、皆様にとりまして、自信に満ち溢れた新年をお迎えすることができましたら嬉しく存じます🎍


 最後になりましたが、今年も1年、ありがとうございました😊

 来年も皆様にとりまして、明るく楽しく、笑顔溢れる年でございますこと、心よりお祈りいたしております。

 良いお年をお迎えください🎉

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

村山 愛

 

接客人

これから接客業につく人、 現在携わっている人へ伝えたい・・・! おもてなしの楽しさ、美しさ。 接客業だからこそ経験できる喜びを感じてほしい・・・ そんな想いで立ち上げました。 少しでも皆様お店のご繁栄のお役にたてればと思います。

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