気になる言葉遣い
皆様、こんにちは!
上田 由佳子でございます。
もう3月半ば、送別会や歓迎会などお忙しいのではないでしょうか?
街では袴姿の若い方達をたくさん見かけました。
皆、すがすがしいお顔で希望に満ち溢れ輝いてますね(^◇^)
彼女彼らを見て、改めて自分が卒業した日の事を思い出しました。
その当時の思っていたようにはなっていませんが"(-""-)"、心差しは変わっていないと思っております。あの時の思いをもう一度振り返り、頑張ろうと思えました。
皆様も思い出して見てください?
あの頃の自分は、いずれどうなりたいと思っていたのでしょうね・・・(*'ω'*)
さて前回からは新入社員の方にぜひ教えていただきたいことの一つ、言葉遣いについてご紹介しております。
前回、滑舌を良くするトレーニング方法、よく通る声の出し方(腹式呼吸)、言葉癖について書きました。
今回は自然と身についてしまっている、接客に使う間違った敬語について考えていきたいと思います。
皆様、接客中こんな言葉遣いしていませんか?
どこが間違っているのか、考えながら読んでください。
1、失礼ですが、田中様でございますか?
2, 御釣りのほう、お返しいたします。
3、シーザーサラダになります。
4、御注文は以上でよろしかったでしょうか?
5、レシートのお返しです。
6, 丁度お預かり致します。
7、1000円からお預かりいたします。
8、お名前をいただけますか?
9、知りません。
10、どうでしょうか?
いかがでしょうか?
では、一つづつ見てみましょう。
1、✖失礼ですが、田中様でございますか?
↓
〇 失礼ですが、田中様でいらっしゃいますか?
「ござる」という言葉は、「在る」の尊敬語ですので物を指示します。
この場合は人が対象ですので、「いる」の尊敬語の「いらっしゃる」を使います。
2, ✖御釣りのほう、お返しいたします。
↓
〇 御釣りを、お返しいたします。
「~のほう」という言葉は、方向や方角を表します。「あちらの方に・・」
比較の場合にも使います。(AとBがある場合に、「Aの方でよろしいでしょうか?」)等。但し比較対象がない場合は「ほう」は使わない(Aしかない場合は「Aでよろしいでしょうか?」)
3、✖シーザーサラダになります。
↓
〇シーザーサラダでございます。
「~になります」という言葉は変化する場合に使用します。
「午後から雨になります。」等。
上記の文章だと自分がシーザーサラダに変化する事を意味しますので、おかしな文章ですね。
4、✖御注文は以上でよろしかったでしょうか?
↓
〇御注文はよろしいでしょうか?
過去形ではなく、現在形にします。
5、✖レシートのお返しです。
↓
〇レシートでございます。
レシートはお預かりしたものではないので、お返しではないです。
金銭を頂戴した証明書をお渡しするという事ですので、学校でも「卒業証書のお返しです」とは言わないですよね。
同じ事です(*'ω'*)
6, ✖丁度お預かり致します。
↓
〇丁度、頂戴いたします
きっちり頂いているので、お預かりしてもお返しするものはないです。
矛盾してますね。
7、✖1000円からお預かりいたします。
↓
〇1000円、お預かりいたします。
1000円札からはいただけません。お客様から頂くのです。
1000円札は勝手に動かないですからね( ゚Д゚)
8、✖お名前をいただけますか?
↓
〇お名前をお聞かせいただけますでしょうか?
お名前は、いただけません。
結婚すればいただけるかな・・・
9、✖知りません。
↓
〇解りかねます
言葉自体は誤りではないのですが、接客の場では丁寧さに欠けます。接客では敬語が基本ですので意識して使いましょう。「存じあげません」でも正解ですが、否定的な言葉ではなく肯定的な言葉を使う事によって、プラスの印象が残りやすくなります。この肯定的な言葉の敬語は後日、詳しくご説明させていただきますね。
10、✖どうでしょうか?
↓
〇いかがでしょうか?
こちらも「どうですか?」という言葉自体は間違っていませんが、目上の方(お客様)に対しては丁寧さに欠けます。「いかが」という言葉は改まってお伺いをたてているという意味があります。
こちらも意識して直すように致しましょう。
皆様いかがでしたでしょうか?
10個よく間違える敬語を並べてみました。
自分は大丈夫だという方でも、他のスタッフが間違えていれば今後のその方の為に注意してあげてくださいね。そして新しい人達には今から癖づけるように教えて差し上げてください。
最低この10個は間違えないようにいたしましょう。
次回は接客業には相応しくない言葉と、好印象になる話し方をお伝えしたいと考えております。
日中は小春日和で暖かくても、朝夜はまだまだ気温も低く寒い日が続いております。
年度の変わり目で何かとお忙しい季節だとは思いますが、体調管理もしっかりなさってくださいませ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
上田 由佳子
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