お客様に注意する時

皆様こんにちは!上田由佳子でございます。

真夏のような暑さの日から、上着が必要な程の肌寒い雨の日などが入り乱れている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

そして私は暖かく気持ちの良い日は、どうしても外食したくなります。


先日夕食がてら、近くの居酒屋へ行ってまいりました。 

そこはとても広いお店なのですが庶民的な居酒屋さんで、少人数から大人数まで受け入れていらっしゃるお店です。 私達を通して頂いたお席の真後ろには8名様の団体様で、 お隣にはご家族と思われるグループがいらっしゃいました。

 その団体様の何名様かはとてもお声が大きく、店中に響く声で楽しまれている様子でした。 お隣のグループの方達は我慢できず、スタッフに伝え席を移動されました。

 その後、少し時間が経ってもにぎやかさは収まらず、スタッフが注意をしに行くのですが、その時のセリフがとても気になったのでご紹介したいと存じます。

 「お客様、他のお客様から苦情が出ておりますので声量を下げてください」

その瞬間し~んとなりました。


皆様いかが思いますでしょうか? 

注意しにくい事を、伝えに行った事はとても素晴らしい行動だと思います。 しかし、お酒も入っているお席です。 このようなセリフだと、「どこの誰が苦情を言っているのだ」となってしまう可能性もございます。 (念の為、その方達はそうはなりませんでしたが)

 やはり、他のお客様が言っているので伝えたというニュアンスはいかがなものでしょうか?

 それに「声量を落としてください」というのは、一見丁寧に聞こえはしますが命令口調になっており、楽しそうなその場の雰囲気まで壊してしまい、気分を損ねてしまいます。 

ではそのような時は どのようにお声をかけたらよいのでしょうか? 

例として 「お客様、本日はありがとうございます。楽しまれているところ大変恐れいりますが、他のお客様にも楽しい時間をお過ごしいただく為、少しボリュームを落としていただいてもよろしいでしょうか?ご協力お願いいたします。 この後もごゆっくり楽しんでくださいませ。」 などいかがでしょうか。 

まずは、お店にご来店いただいた事の感謝。

 次に、雰囲気を壊さないようにクッション言葉を使いながら本題を伝えます。 命令的な事を依頼の表現に変える事で相手の意向を尋ねる事になり、不快感なく受けいれられやすい。

 そして、お店からお願いをする。

 最後にこの後も、ゆっくり楽しんでいただけるように促す。


 大きな声や笑い声、響く声は自分達ではなかなか気がつかないものです。 楽しい時は特にですね。

そしてお店としてはなかなか言いにくい事です。 しかし他のお客様にも楽しんでいただくためには、 勇気をもって伝えに行かなければならない事もあります。 

そういう時は、クッション言葉や依頼表現を活用しその当事者の方々にも不快感を与えないような配慮が必要です。  


いかがでしょうか?

今回は、最近気になったお店の対応についてご紹介させていただきました。

自分自身が当事者にならないようにすることは勿論、スタッフとして注意するときの言葉遣いも気をつけるように致しましょう。


最近日々の気温の差のせいか体調を崩す方が増えてております。

これから夏本番です。今のうちに、体力作りをして夏に向けて体調管理の土台を作っていきましょう。

この度も最後までお読みいただきありがとうございました。


上田 由佳子


接客人

これから接客業につく人、 現在携わっている人へ伝えたい・・・! おもてなしの楽しさ、美しさ。 接客業だからこそ経験できる喜びを感じてほしい・・・ そんな想いで立ち上げました。 少しでも皆様お店のご繁栄のお役にたてればと思います。

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